【コラム】英語を味方にするための国語力のつけ方!②

今日も引き続き、前回のテーマについて書きます。

早速、エピソード②のお話しをいたしますね。

2000年に独立してからある時、主に算数・数学担当の講師の先生が「学校で(英語を)最初に5文型から、教えてくれた方がよかったんですよねー」と言うのを聞き なるほど!思考回路が理系型になればなるほど、そのようにものごとを捉えるんだ‥と思いました。

もともとが、集団進学塾での授業がベースになっている自分の指導法はカリキュラムに沿ってきっちり進めるという良さはあるものの、せっかく個別指導による学習会を始めたんだから、そのような臨機応変な対応ができるチャンスだなと考えました。

もし、私が塾の先生になってなかったら、どうしても声(音)や表情などのコミュニケーション型から英語を、実践的に味方にする方法にかたよったように思います。

それはそれで、別の良さがあったかもしれませんが日本で進学してゆく生徒さんを教えるには、国語の文の組み立て、英文の語順の両面から、バランスを考えインプットしてゆく方が日本の入試制度や社会にうまく適応でき

さらに実践を求める方には、会話やコミュニケーションの領域を広げていただき、やがてお仕事などで必要性を感じれば、(人間は適応するよう自分でどうにかできますので)グローバル化する時代を学び続けながら活躍できるようになりますから

小学から中学生までは、しっかりと(国語力を大切に)しながら「最初から英語を自然に味方にする国語力を養う」のが、ベターなのではと考えるようになったわけです。

もし(私が)「個々による思考パターンの違い」を理解出来ていなかったら、プロフィールにございます(帰国子女ではない)「小学3年生」のお嬢さんに、高校生レベルの英検に合格していただくようなご指導はできなかったと、振り返って思いました。

(すでに3級を合格されており、さらに上を目指すという方は、保護者の方の目標意識が高かったわけですが)小学校から、通知表に英語の評価がある時代を迎えましたが

この評価は、(今のところ)どちらかと言えば中1でのギャップをなくす程度の内容だと思いますので、実際には(小学生から)英語予習型のレッスンを組み込んだ方が、中学のスタートはとても楽しくなりますし 何より、英語を楽しく始められたことにより、小学生の時、苦手教科があったとしても「やれば、できるんだ!」という前向きな意識に変わり

本来のその子のもつ能力が→他の教科や学習姿勢に反映して全体の成績を押し上げる方向にはたらくようになります。

では一般的にはどうすれば、「国語を教えながら、英語を強くするのか?

という、具体的な内容を簡略化してご説明いたしますね。

それでは、小学生から「英会話」を勧められるのでは‥とよく勘違いされる方がいらっしゃいますが、そういうことではございませんので、ご安心ください。


中学での英語の授業は、教科書的にはさほど変わっておりません。

ただ、以前より「会話など教えてくださるのサブのティーチャ」がいてくれたり、(私学では特に)英語の時間数や副教材のレベルが上がっているということになります。

(逆に考えますと進学塾などで4教科の受験の消耗戦に巻き込まれて、過ごしてしまった生徒さんにとっては、この後の英語・数学は学力別のクラス編成になる場合がほとんどですから‥慎重に進路を選んでくださいね)


中学英語の最初の内容は、基本的には


①挨拶や自己紹介~かんたんな受け応えという、コミュニケーションです


②必要な場面による、単語の意味や発音を理解して、スペルを綴るトレーニングは必要です


③(人称)代名詞をイメージでき、その表現に合わせて「be動詞」や「一般動詞」を使い分けします。その上で、肯定・否定・疑問という文を正しく読み書きできるか‥がポイントになります。


①②は音読やノート練習のトレーニングで身につきますがまだ、半年前までは小学生でしたので

③が最もつまづきやすく、遅れをとってしまう場合が多いです。


ここの内容をしっかり理解できていないと、英語の海を海図を持たず航海する船のようになってしまうケースがとても多いので、ほんとうにしっかり学習していただきたいポイントです。

では、「英語を味方にするために、どこをしっかり繰り返して学習しておくべきか」小学国語の文のきまりに戻りますと‥実はここなんです!


「こそあどことば」

「主語と述語」



この時点であたまで理解するだけではなく、感覚的にインプットできると、3~4年後の学習で「つまづくことなく、取り出せる」というわけです。

今日も長文にお付き合いいただきありがとうございました。

グローバルな時代をチャンスととらえて、いっしょに頑張ってゆきましょう!


※「朝日マイベストプロ」に過去掲載(2022年6月)されたコラムのアーカイブ(再掲)です



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